*写真をクリックすると大きく表示されます
おんな二人の週末湯治。
神だのみの、ご利益旅行。
2013年7月某日
「夏こそ、やっぱり美白でしょ」
突然、友人に誘われた“乙女の夏肌磨き”。温泉好きの彼女のイチオシは、山形県の蔵王温泉。聞けば、全国屈指の強酸性の泉質で、肌を白くする効果から“姫の湯”と呼ばれているという。お肌年齢が気になるこの頃。ふたりで休みを合わせた週末、早速、向かうことにした。
空はあいにくの曇天。山形自動車道の山形蔵王ICから国道13号線を抜け、県道21号線を走ること約30分。突然、開けた視界に朱塗りの大鳥居が現れた。眼下には山形市街のパノラマが広がる。蔵王連峰の主峰である熊野岳山頂(標高1,841メートル)は山形県側に位置し、霊験あらたかな蔵王山神社を祀る。鳥居は参道の入口らしく、温泉はこの奥にある。「パワースポットの温泉郷なら、ご利益もありそう!」蝉しぐれのなか、明るさを取り戻しはじめた空のように、期待はふくらむ。
鄙の情緒が香る、湯郷散策。
悶絶温度のパワフル霊泉。
蔵王連峰の西麓、標高900メートルに位置する蔵王温泉は、約1,900年前、日本武尊の蝦夷征伐に従った吉備多賀由により発見されたという。そこから多賀由温泉と呼ばれ、その後、高湯温泉となり、さらに現在の蔵王温泉となった。東北で“高湯”の名が付く温泉は名湯が多く、県内の白布温泉、福島県の高湯温泉と並び、古く「奥州三高湯」とうたわれたようだ。
宿に行く前に、まずは温泉街をプチ散策。スキーリゾートでもある蔵王温泉は、洒落た店やペンションもあるものの、脇道を入れば古き良き鄙の温泉情緒が残る。「すでに、ひと風呂(笑)」そんな友人の言葉どおり、すっぽりと硫黄の香りに包まれた街を歩けば、心はもう温泉浴気分だ。
高湯通りと名付けられた道には、昔ながらの土産物屋や飲食店が並び、温泉と山水が混ざり合い、轟音をたてて流れることから「どんどんびき」の名で親しまれる渓流もある。夏でも湯気を上げて流れるこの川は、酸性を帯びているため酢川と呼ばれている。酢川づたいに伸びた湯の香通りには民家も並び、宿や共同浴場、各家庭に温泉を引湯する分泉器など、湯郷ならではの暮らしの景色も広がっていた。
街には木造の3つの共同浴場の他、無料の手湯や足湯もあるようだ。高湯通りの共同浴場「下湯」脇の手湯と足湯もそのひとつ。滾々と湧き出る白い湯を目にし、たまらず「お風呂、入ってく?」と、友人に聞けば、期待通りの二つ返事。早速、入口の箱に入浴料(大人200円)を入れ中へ。先客なしの贅沢に、嬉々とかけ湯をしたとたん、「!!」絶句…。熱いッ!!想定外の温度にオロオロしていると、後からやってきた常連さんらしきおばあちゃんが、湯口のぬる湯で調整するんだよ、と教えてくれた(命びろい!)。温泉の思わぬ洗礼に、したたる汗をぬぐいながら、ようやくお宿へ。高湯通りの最奥、共同浴場「上湯」の隣にある「おおみや旅館」が、今日の私たちの旅のゆりかごだ。
わが家のくつろぎが待つ、
大正浪漫の老舗宿。
創業、約1,000年以上という「おおみや旅館」は、温泉街屈指の老舗宿で、現在の館主は33代目。宿は、蔵王温泉随一の源泉を持つことでも知られ、大正ロマン漂うノスタルジックな佇まいは女性にも好評だ。館内には、先々代の館主が集めたという竹久夢二の版画(本物!)も飾られ、私設美術館さながら。驚いたのは、全館が素足に心地よい畳敷き。手入れが大変な畳敷きは、それだけ行き届いた配慮がされている証といえる。何よりスリッパのない解放感は、わが家のようなくつろぎ度も満点。
「すてき〜」と、ひと目見たとたん、二人で気に入ってしまったお部屋は、広々とした間取りに黒い柱、べんがらの襖が映えるレトロ調和室。女性には選べる色浴衣のおもてなしもあり、冷蔵庫にはウェルカムフルーツのサービスなど、まさにいたれりつくせり。
宿の宿泊客は、3つの共同浴場の無料入浴券をもらえるとフロントで伺い、夕食前の時間を利用して、共同浴場の中で最も広い浴槽を持つ、すぐ目の前の「上湯」へ。成分表によれば、浴槽の温度は42度。しかし、実際は遥かに超える?!…私たちには、これまたガマン大会の熱さだった。あとで伺ったお話では、蔵王温泉のお風呂は熱めが定番。上湯は2010年に改築されたばかり。強い温泉成分のため傷みやすいお風呂施設は、数年に一度は改築しなければならないという。人々の陰の努力によって、山形蔵王の温泉文化は、1,000年以上支えられているのだ。
地の幸をいただく喜びと、
湯の幸に浸るぜいたくと。
お楽しみの夕食は、畳にテーブル席のレストランでの和食会席だった。季節の食材をふんだんに使ったお料理は、愛らしい口取りや涼やかなお造りなど、目をひく華やかさ。ジューシーな蔵王牛の陶板焼きや、いも煮などの郷土料理、宿のオリジナル酒や山形の地酒やワインもある。お肉用・お魚用と、箸も二膳用意され、宿の細やかな心遣いにふたりで感動してしまった。
5つある館内のお風呂は、すべて源泉掛け流し。朝夕の男女交代制だ。浴槽からなみなみとあふれ出る湯が、床をつたい惜しげもなく廃湯されている「源泉風呂」は、窓枠に至るまでレトロな総木造りで、秘湯感もたっぷり。内湯の外には、抜気と目隠しのための囲いを巡らせた「源泉露天風呂」もある。気になる温度は…これが、心地よい熱さ!蔵王温泉らしいピリリと刺激のあるお湯は、入っているうちに、お肌がとろりとしてくる。「やっと、ゆっくりキレイになれそう」と、目的を達成した友人も大喜び。温泉は脂分が落ちやすいため、あまりゴシゴシこするのはNG。ご一緒した常連さんの話では、以前、衣類に温泉が付着して生地が破れた(!)ことがあるという。無謀な長湯は禁物!と伺い、名残惜しさを抱えながら、想いを明日の朝風呂へ持ち越すことにした。
歴湯が伝える湯守の誇り。
お礼参りの温泉神社詣で。
翌朝、お風呂は、早くもおばさま方の社交場(笑)。なかでも「玉子風呂」と名付けられた木造りの楕円の浴槽は風雅な趣きで大人気だ。ふと気づくと、ガラス越しに見える石垣から湧き出た源泉を直接、樋やパイプで引いている。伺ったところ、宿の風呂は源泉がすぐ側にあるため濃度が高く、泉質がとてもいいらしい。濃厚な源泉は湯の花が付着しやすく、宿では2週間に1度、パイプが詰まらないよう掃除が必要で、1日3回の湯温調整も欠かせないという。
豪華な朝食をいただき、のんびりしたあと、お礼を言ってチェックアウト。散歩がてら、昨日、気になっていた「上湯」奥にある石段を上り、温泉神社へ足をのばしてみる。門灯籠をくぐり、上へと延びる200段ほどの急な階段は川柳坂と名付けられ、ユニークな川柳が記された石灯篭がずらりと並ぶ。道の途中には、第11代山形城主の最上義光公が、軽々と持ち上げたと伝わる50貫(約190キロ)の「最上最上義光の力石」もあった。
石段の頂上は目の前を車道が横切り、道向こうに温泉神社「酢川神社」の入口と「薬師神社」の姿が見えた。「酢川神社」は、蔵王温泉の湯の恵みへの感謝と火山活動の平穏を祈祷し建てられたもので、1,000年以上の歴史を誇る。ミズナラの大木や鬱蒼とした杉林が日陰をつくる神社の周囲には、苔むした古い祠や石碑などの史跡がひっそり点在し、紫陽花の群生が聖域に捧げる供花のように咲いていた。鎮守の森の先には、上の台ゲレンデが隣接し、夏の緑が陽射しを受けて眩しいばかりに輝いている。
いで湯が育む出会いと笑顔に、
心の芯も温もりながら。
名前に惹かれ立ち寄った「盃湖(さかずきこ)」は、高湯通りを抜け、バスターミナルから、道を少し入った場所にあった。ここは噴火でできた湖を整備した灌漑用水のため池らしく、その名のとおり、周囲の景色を映すこじんまりと静かな湖面は、夏はカヌースクール、冬はワカサギ釣りのスポットのようだ。周囲には1周約30分の散策路もあり、気軽な森林浴も楽しめる。
お昼どきとなり、宿から聞いた高湯通りの入口にある「きくち食堂」へ。汗ばむ陽気に、迷わず名物の「冷やし肉そば」(770円)と「冷たいラーメン」(650円)を注文。山形の品種“でわかおり”を使った蕎麦に、鶏肉の脂とダシが効いた琥珀色の透明スープが、のどの渇きを潤す肉そばは、すっきりしたお味。友人が頼んだラーメンも、もちもちした麺に冷たい鶏ダシのスープがよく絡み、さわやかな中にもコクのある絶品だった。店の女将さん、菊池頼子さんにお話を伺うと、創業は1957(昭和32)年。店では2代目の親方が手打ちする蕎麦の他、山形蔵王名物ジンギスカンも人気だという。
駐車場へ戻りがてら、回り道をして3つ目の共同浴場へ。湯の香通りの奥まった場所にある「川原湯」は、すのこ状の浴槽の底から直接、源泉が湧き出す特徴的なお風呂らしい。先客の話では、3つの中で一番熱い(!)らしい。さすがに、次回のお楽しみにまわすことにした。
お土産の湯の花(525円)を求め入った近くの民芸品店「緑屋」では、温泉街の古い資料を発見。気になり尋ねると、もともとこの店は造り酒屋で、その後は4代以上続く蔵王こけし工人の工房だったという。お嫁にきて45年という、女将さんの齋藤宏江さんによれば、火事で古文書が焼失し、詳細は不明なものの、創業100年は超えてますと、にこやかに教えてくれた。歴湯に老舗あり、だ。
道の途中にあった足湯を楽しんだ後、くま笹に可愛らしいひと口サイズのお餅が並ぶ、名物「稲花餅(いがもち)」を探していると、突然、友人が大興奮!彼女が指差した先には、日本カモシカの親子が!ほんのり塩味の効いたお餅をベンチでほおばりながら、「最後までびっくり、だらけね」 「次こそ、絶対リベンジ!」と、妙な女の結束で、再来を誓い合う(笑)。
帰り道は、眺望ポイント「樹氷橋」へ回り、蔵王エコーラインからお釜経由の、車で約1時間半のドライブ。いつもと違う山形県側からの景色を楽しみながら、山岳道路ならではの胸のすく景色と、さわやかな空気を深呼吸。濃い靄で半ばあきらめかけたお釜も、ほんの一瞬、すっきりと壮大な姿を見せ、居合わせた観光客全員が拍手喝采のスタンディングオベーションとなった。プロローグからエピローグまで。蔵王の大自然が造り出す、予測不可能なドッキリは、濃厚な源泉さながらに、女ゴコロまでも虜にしてしまう、まさに稀代のエンターティナーのようだ(笑)
■蔵王温泉
宮城と山形にまたがって連なる蔵王連峰の山形側にある温泉郷(標高900m)。開湯は西暦110年と古く、日本最古の温泉地のひとつ。日本武尊の東征に従った吉備多賀由(きびのたがゆ)が、矢の毒を癒すために入浴したところ、たちどころに傷は全快したという伝説が残されている。発見者の名から多賀由温泉と呼ばれ、その後高湯温泉と改め、さらに蔵王温泉となった。1分間に約5700Lともいわれる豊富な湯量と、全国でも珍しい強酸性の硫黄泉で知られ、温泉街には多くの旅館やホテル他、3つの共同浴場と幾つかの日帰り入浴施設、さらに春から秋にかけては、川沿いに「大露天風呂」が作られることでも有名。特に皮膚病に効くことから、「子供が丈夫に育つお湯」、また、肌を白く滑らかにする効果もあるため「美肌の湯」として人気を集めている。
春の新緑、夏の避暑、秋の紅葉、また冬は樹氷鑑賞やスキー、スノーボードを楽しむ多くの観光客が訪れる。少し足を伸ばせば、蔵王坊平や蔵王お釜、エコーラインがあり、山岳ドライブコースとしても人気がある。
住所/山形県山形市蔵王温泉
TEL/023-694-9005(蔵王温泉組合事務局)
■おおみや旅館
高湯通り奥の高台にある老舗宿。創業は約1,000年以上前と言われ、現在の館主は33代目で、代々「近江屋八右衛門」を襲名。大正ロマン香るノスタルジックな館内は、全館畳敷きの優しいぬくもり。蔵王随一の湯量を誇る自家源泉を贅沢に掛け流しした風呂は5つあり、時間帯で男女入れ替え制。蔵王牛の陶板焼をはじめ、オリジナルの地酒、地元食材による和食会席が好評。
*フロントで共同浴場3ヶ所の無料入浴券を進呈
*系列宿の「蔵王国際ホテル」「四季のホテル」の入浴も無料
*冬季は露天風呂閉鎖
【泉質】
酸性・含硫黄−アルミニウム−硫酸塩・塩化物温泉(低張性酸性高温泉)
(近江屋源泉)
(近江屋2号源泉)
【効能】
効果効能 きりきず、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病、糖尿病、高血圧症、動脈硬化症
【泉温】
(分析時)52 ℃ (使用時)42℃ / pH値 1.6
【蔵王温泉入浴の注意点】
・泉質上、熱く感じるので必ずかけ湯をしてください。
・脂分が落ちやすいのであまりゴシゴシこすらない。
・温泉が目に入ると大変痛みます。
・飲泉は出来ません。
・酸性が強いので貴金属が黒く腐食します。アクセサリーは必ず外してください。
・衣類に温泉が付着すると傷みます。湯上がりには身体を良く拭いてください。
・泉質上、床や湯ぶちが滑りやすくなります。転倒注意。
住所/山形県山形市蔵王温泉46
TEL/ 023-694-2112
チェックイン 14:00 チェックアウト 10:00
立ち寄り入浴/10:30〜14:00 入浴料金525円 *タオル付 露天風呂あり
交通/山形自動車道・山形蔵王I.Cより西蔵王高原ラインで約30分
山形新幹線・山形駅から車で約30分
駐車場/40台
http://www.oomiyaryokan.jp/
土産物屋、旅館、民宿が立ち並ぶ、蔵王温泉発祥の温泉通り。道沿いには「上湯共同浴場」と「下湯共同浴場」、「どんどんびき」などがある。
毎週日曜日、朝6:00〜8:30には地元農家の新鮮野菜や果物、蔵王温泉の特産物が販売される朝市も開かれる。
■どんどんびき(見返り滝)
温泉と山水が混ざり合い、温かい川(酢川)となって、どんどんと流れる様子から名付けられた温泉街の景勝スポット。その昔、蔵王温泉に暮らす子供たちが悪いことをすると、「ここから放り投げるぞ」と言われたという。また、元来、この滝のある場所が温泉街の玄関口だったため、来客が帰り際に温泉街を再び振り返る場所ということから「見返り滝」と呼ばれていた。
■共同浴場
温泉街には3つの共同浴場(上湯、下湯、川原湯)があり、通年利用できる。PH1.3〜1.4という強酸性にも関わらず、明礬成分が含まれているため、肌がなめらかになる美人の湯とされる。強酸性のため石鹸は効かない。金属類は錆びるものもあるため、注意が必要。
TEL/023-694-9328(蔵王温泉観光協会)
営業期間/通年
営業時間/6:00〜22:00 *時間になると自動閉鎖
入浴料/大人200円 小人100円(または協賛券)*入口に料金箱を設置
駐車場/[4/1〜11/30]蔵王体育館前、霊泉広場、ガソリンスタンド東側
http://www.zao-spa.or.jp/spa/yokujyo
・上湯
旧名、大湯。蔵王温泉の中心部、酢川神社の参道入口にある。浴槽3つある共同浴場の中で最も大きい。建物裏には古く、蔵王温泉名物「稲花餅(いがもち)」の原料である米を挽くため、湯量豊富な温泉の廃湯の集まる「どんどんびき」にあったものを復元した水車のあるポケットパークがある。トイレ有。
住所/山形県山形市蔵王温泉45-1
・下湯
旅館や土産物店が並ぶ賑やかな高湯通りの中ほどに面したログハウス風の共同浴場。建物に隣接して手湯、足湯がある。トイレ有。
住所/山形県山形市蔵王温泉30-2
・川原湯
湯の香通りの奥、細い路地にある共同浴場。2012年リニューアル。温泉を引いて浴槽に流す一般的なスタイルではなく、温泉が湧く岩の裂け目に、スノコ状の岩造りの浴槽がある足元湧出泉。上湯と下湯の源泉とは異なるため、強いみょうばん臭と硫黄が香る。建物の裏側は湯だまりと呼ばれる余剰な湯の堀に囲まれ、湯の田に浮かんだような構造になっている。
住所/山形市蔵王温泉川原43-3
■酢川神社
承和年間(834〜47)に勧請されたのが始まりとされる神社。蔵王修験の高まりとともに、神仏習合し酢川温泉神社として信仰。清和天皇の御代(858〜76)に編纂された「三代実録」には873(貞観15)年、出羽国の酢川温泉神に従五位下の位を授く、とあり、格式の高い神社だったことがうかがえる。その後、薬師如来像を安置し、薬師堂と呼ばれたが、明治初頭の神仏分離令により仏式が廃され1878(明治11)年に旧社号に復した。酢川温泉は蔵王温泉の古名。毎年6月26日には例大祭が行われ、地元の子供たちによる稚行列が執り行われる。
■薬師神社
1959(昭和34)年、酢川神社の社殿の改築とともに、旧社殿を薬師神社と改称し、酢川神社に祭られていた薬師如来を安置。子育て、病気平癒、ぼけ封じの神として霊験あらたかで、安置されている鉄佛の薬師像は鎌倉時代の作といわれ、山形県三佛中のひとつとなっている。
■最上義光の力石
戦国時代の1561(永禄4)年、当時16才であった、のちの名君、第11代山形情趣、最上義光公が、父である最上義守に伴われ、蔵王温泉を訪れた際、盗賊に襲われるが首領を討ち取り最上家の家宝である名刀「笹切」を父より与えられた。「最上義光の力石」は、湯治中、家臣と力比べをしたとき、義光公が持ち上げたと言われる重量50貫(約190kg)の大石。
■上の台ゲレンデ
温泉街に一番近く、蔵王温泉スキー場発祥の地となった地として知られる。緩やかな斜面が続くゲレンデは、初心者やファミリー層にも人気。麓にはベースセンター「ジュピア」がある。
住所/山形市蔵王温泉 蔵王温泉スキー場
TEL/023-694-9417 (蔵王ベースセンター・ジュピア)
023-694-9617(蔵王索道協会)
■盃湖(さかづきこ)
蔵王温泉バスターミナルから徒歩数分の場所にある灌漑用水用のちいさな湖。静かな湖面では夏はカヌースクール、湖面が氷結する1月上旬から3月上旬頃にかけでは、ワカサギ釣りができることで知られる。周囲には約1kmの散策路も整備され、湖面越しに望む瀧山(りゅうざん)の紅葉散策など、変化に富んだ景色が楽しめる。
■きくち食堂
バスターミナル近くにある食事処。主人が手打ちする、県産地粉を使った本格手打ち蕎麦「板そば」(特大盛 1,100円)と「冷たい肉そば」(770円)が人気。山形蔵王名物の生ラム肉のジンギスカン(1,100円〜)もある。
住所/山形県山形市蔵王温泉710
TEL/023-694-9302
営業時間/10:30〜15:00、17:30〜19:30
定休日/不定休
駐車場/無
蔵王高湯系をはじめ、東北各地の伝統こけしから郷愁漂う郷土玩具、民芸品、古布物、菓子類などを取り揃える土産物屋。
住所/山形県山形市蔵王温泉42
TEL/023-694-9316
営業時間/8:00〜20:00
定休日/水・木曜日
駐車場/有
■稲花餅(いがもち)
もち米とうるち米を練ったひと口サイズの餅に餡を入れ、天然の熊笹の葉に乗せた蔵王温泉名物。蔵王権現へ豊年万作を願い捧げた、笹に包んだ重ね餅や稲の穂に由来するといわれる。無添加のため賞味期限は1日。(3個×5枚入 600円/3個×10枚入 1,200円)
■湯の花
成分無調整の温泉の湯花を採取し固めて干した「湯の花団子」は、家庭でも気軽に温泉気分が楽しめる天然の入浴剤。
※循環式のお風呂では使用不可
■樹氷橋
蔵王中央ロープウェイ温泉駅から西へ1km、蔵王温泉に源を発する酢川に架けられた長さ約190mの大橋(昭和50年完成)。山形市街地と蔵王温泉を結ぶ県道53号線の道路橋で、紅葉の名所としても知られている。
■お釜
蔵王刈田岳、熊野岳、五色岳の3峰に抱かれた円型のカルデラ湖。ダイナミックな火口壁とエメラルドグリーンの水をたたえた湖面が神秘的な雰囲気。太陽の光で様々に色を変えるため、五色沼とも呼ばれる。冬の樹氷と共に蔵王観光のシンボル。
住所/宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉倉石岳国有地内
TEL/0224-34-2725(蔵王町観光案内所)
駐車場/有
