2014年05月27日

花を訪ねて春めぐり。

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山形蔵王秘蔵のお花見スポット。

生まれたての春に出会う温泉散歩。

2014年5月某日

s01西蔵王公園展望台道より西蔵王放牧場望.jpgs02西蔵王牧場01.jpgs03西蔵王牧場02.jpg 
 ポカポカと春らしい陽気が続く5月。標高の高い山形蔵王の桜の見頃は、毎年4月下旬からゴールデンウィークにかけてとのこと。友人によれば、一般的に山形市界隈の桜といえば、街なかの霞城公園や馬見ヶ崎川の桜が有名らしい。とはいえ、麓よりひと足春が遅い分、長期間に渡って楽しめる蔵王のお花見は、遠くに見える雪山を背景に初々しい彩りをまとう景色とあいまって、絵になるスポットが盛りだくさんだ。今回はその中からオススメの、とっておきの名所をご紹介したい。

s04西蔵王牧場03.jpgs06西蔵王牧場06石割桜.jpgs07西蔵王牧場07.jpg
s10西蔵王牧場11.jpgs09西蔵王牧場10.jpg
s15西蔵王牧場14.jpgs12西蔵王牧場13.jpgs13西蔵王牧場15.jpg

《西蔵王放牧場/見頃:4月下旬〜5月中旬》
 山形蔵王ICから西蔵王高原ラインに続く国道167号線の途中、瀧山(りゅうざん)の中腹に広がる「西蔵王放牧場」は、48haもの広さを持つ乳用牛の育成牧場だ。ここは、東北でよく見られる桜の野生種「オオヤマザクラ」の群生が楽しめる、知る人ぞ知るお花見の名所。「オオヤマザクラ」は「ヤマザクラ」や「カスミザクラ」より標高の高い場所に自生し、紅色の濃い大きな花を咲かせるのが特徴だ。緑の牧草地が広がる牧歌的な風景と、残雪の瀧山との爽やかなコントラストは、まるでアルプスの山岳リゾートのよう。山形市街を見下ろす眺望も素晴らしく、シーズンには清々しい空気のなか、お弁当を広げる家族連れの姿も。桜の群生地は駐車場から、それぞれ15分程度先の「前滝登り口」「うがい場口」「鴻の巣沼上」と3ヶ所に点在している。
 広大な場内にはオオヤマザクラの他にも幾つかの品種があり、標高差のため、長期間に渡るお花見が楽しめる。麓近くにある石割桜や、形のよい松が桜と一緒に立ち並ぶ絵になる場所もあり、散歩や撮影がてら、ゆったり鑑賞するなら1〜2時間程度の滞在はあっという間。花見期間中は、駐車場近くの案内板で開花情報を提供しているため、滞在時間に余裕のない人は、あらかじめのチェックしてからがオススメだ。一番の見頃となるゴールデンウィーク期間中までは一般開放され、その後は牛の放牧のため一般の人の立ち入りが制限されている。

s18西蔵王公園展望公園より山形市内望.jpgs20蔵王温泉樹氷橋より上山方面望.jpgs19西蔵王公園内の桜とコーラ.jpg

《西蔵王公園/見頃:4月下旬〜5月中旬》
 西蔵王放牧場から車で約5分。大小6つの沼を含む約72haもの広大な環境に、アスレチック遊具やキャンプ場、バーべキュー広場、芝生広場などが配置された「西蔵王公園」は、様々なアクティビティが楽しめる憩いの自然公園。園内には随所にオオヤマザクラの他、ヤマザクラなどの桜が点在している。ここで何といっても必見なのが展望台。遮るものが何もない、せり出したデッキからは山形市街をはじめ、その奥の上山や白鷹山、さらに朝日連峰や月山までのダイナミックな大パノラマが広がる。夜は星空観察や夜景のスポットとしても知られ、山形市内から車で約20分という好アクセスもあり、多くの人が訪れる。

s21四季のホテル玄関桜01.jpgs23四季のホテル隣接の01.jpgs24四季のホテルロビー01.jpg
s25四季のホテルテラスと桜01.jpgs29四季のホテル庭園より桜01.jpg
s28四季のホテル庭園の桜02.jpgs31四季のホテル庭園より桜04.jpgs32四季のホテル庭園カメラ婦人.jpg

《蔵王四季のホテルの桜/見頃:4月下旬〜5月上旬》
 エントランスで迎えてくれる鮮やかなオオヤマザクラをはじめ、蔵王四季のホテル周囲でもこの時期、桜を見ながらのリゾートステイが満喫できる。
 芽生え始めた若緑の白樺と桜の競演を眺めるロビーラウンジのオープンテラスでのひとときも優雅。朝の陽光を受け、やわらかな緑が輝く中庭は、鴫の谷地沼の散策路へと続く背後の森とあいまって、プライベートガーデンのような贅沢感だ。独り占めのお花見&ピクニック気分を存分に楽しみたい。

s36鴫ノ谷地沼遊歩道より桜03.jpgs37鴫ノ谷地沼遊歩道より桜06.jpgs34鴫ノ谷地沼遊歩道より桜01.jpg
s39鴫ノ谷地沼遊歩道桜並木02.jpgs41鴫ノ谷地沼遊歩道対岸より01.jpg
s43鴫ノ谷地沼横倉滝.jpgs44鴫ノ谷地沼水芭蕉群生02.jpgs33鴫ノ谷地沼遊歩道カモシカ.jpg

《鴫の谷地沼/水芭蕉&桜見頃:4月下旬〜5月上旬》
 ホテルから至近の紅葉スポットとして以前にも紹介した「鴫の谷地沼」(詳細はこちらのブログを参照)の約1.5kmの散策路も、この季節、桜をはじめ水芭蕉などの花々が気軽に鑑賞できるスポット。湖面に映り込む松と周囲の淡い緑、桜のピンク色がヨーロッパの絵画のような静かな美しさを見せてくれる。ゆったり歩いても一周約1時間程度のコース沿いには、水芭蕉の自生地が2ヶ所点在。気候も穏やかで林間の見通しのよい春先はバードウォッチングにも最適で、運がよければ野生のカモシカに出会えることも。

s46新左エ門の湯03妙見寺そば.jpgs47新左エ門の湯02 風呂.jpgs48新左エ門の湯01売店.jpg

西蔵王の地場素材でつくる
名刹ゆかりのレシピ、妙見寺そば。

 お腹が空いたら、温泉街の花めぐりがてら立ち寄れる日帰り温泉施設「新左衛門の湯」へ。ここは、蔵王名物の玉こんにゃくをはじめ、ワインや地酒などの山形の地場産品を扱う土産物屋の「伊勢屋」と、山形牛や10割蕎麦が味わえる食事処の「湯の花茶屋」を併設した寄り道グルメスポット。敷地内には無料で楽しめる源泉掛け流しの無料の足湯カフェもあり、名物のラ・フランスを使ったラ・フランス生ソフトクリーム(300円)も好評だ。
 食事処のオススメは、西蔵王の麓にある妙見寺の畑で採れた大根、長芋をたっぷりのせた「妙見寺そば」(730円)。蔵王の名店「山の茶屋 葵」のレシピをそのまま引き継いだというこのメニューは、往年のファンを含め、シャキシャキの大根と長芋の楽しい歯応えで幅広い年代のお客から人気を集めている。

 春の蔵王歩きの道すがら、随所で目にとまるオオヤマザクラ。食事処でちょうど相席した方の話によれば、オオヤマザクラは散り際ののどかさでもソメイヨシノと大きく異なるのだという。若葉の前に花をつけ満開を迎えるソメイヨシノは、木の成長も早く10年経たずに花を咲かせるものの、花の寿命も短命。また受粉・結実しないため、命を惜しまず豪華絢爛に一気に散り果てることで知られ、その姿に人々は哀れで儚げな風情を感じてきたようだ。一方、オオヤマザクラは赤みを帯びた幼葉と花がほとんど同時に出て開き、その対比が美しさとなる。花の寿命も長く、鳥が食べた実が野山に散らばることで自生するため、自分の命を惜しむかのように結実を待ち、ゆったりとおおらかに散る花のようだ。それは、自然の力にその身を任せた命が持つしなやかな逞しさであり、春を待ち焦がれた深山の人々の想いに応える、やさしさに満ちている。
 天恵の湯が育む蔵王の“桜詣で”は、この地にある大自然の魅力と、その鑑賞の仕方を私たちにそっと教えてくれる旅でもあるようだ。




■西蔵王放牧場
山形市街から東へ12q、車で30分ほどの瀧山(りゅうざん)の麓に広がる標高600mの西蔵王高に1971(昭和46)年に開かれた放牧場。ここはオオヤマザクラ群の自生地としても知られる。桜は駐車場から15分程徒歩で登った先に点在。オオヤマザクラは東北地方に多い野生種の桜で、紅色の濃い大きな花を咲かせるのが特徴。広大な牧草地と残雪の瀧山とのコントラスト、山形市街を見下ろすパノラマも見応えがある。
桜の中には、自然の力強さを感じる石割桜や、1本の木から13本が株立ちする樹齢100年を超える「西行桜」(平安時代、僧侶で歌人の西行が出羽路を旅し歌を残した場所と伝えられる)もあるが、近年、大勢の観光客が押し寄せ、桜の根元を踏み固めたことで幹が数本枯れたため、現在では柵を巡らせ保護している。
牛の放牧は例年、5月のGW後から10月頃まで行われ、期間中は一般入場が制限される。周囲には、水芭蕉やザゼンソウなど約700種類もの山野草が楽しめる「山形市野草園」など、見どころも点在している。

・放牧場総面積/81.4ha(うち草地面積/48ha)
・標 高/600〜820m

住所/山形県山形市大字土坂字周防515
TEL/023-642-2382
駐車場/有

■西蔵王公園
山形市街地から車で約20分。東北芸術工科大学と山形市野草園のほぼ中間に位置し、蔵王山系の豊かな環境の中に、人と自然が調和するレクリエーションの場を創造する目的で整備された公園。72.5haの園内には、大小6つの沼をはじめ、地形や樹木をいかしたアスレチック遊具やキャンプ場、バーべキュー広場、四季の様々な草花が楽しめる日本花園、芝生広場などが整備され、桜も点在。花見シーズンをはじめ、休日にはピクニックを楽しむ家族連れが数多く訪れる。

・展望広場
公園の敷地内にある展望広場からは山形盆地や月山、朝日連峰の雄大な景色が広がる。ここから眺める夜景は、まるで宝石箱をひっくり返したかの様な美しさで、多くのカップルや家族連れが訪れる。

住所/山形県山形市大字岩波〜上桜田
TEL/023-655-5900
駐車場/有

★【東北・夢の桜街道〜桜の札所・八十八ヵ所】
2011年にスタートした「東北・夢の桜街道」は、東北地方の桜旅を推進し、復興支援の輪を全国へ広げるプロジェクト。2013年から2020年までの長期間にわたり、八十八箇所の桜名所を巡り、スタンプラリーやフォトコンテストに応募すると、抽選で素敵な商品が当たります。(応募締切は毎年4/1〜5/31)
↓詳しくはこちら
※山形県内では18箇所(三十四〜五十一番)、蔵王界隈では西蔵王放牧場(四十一番)がエントリーしています。

■鴫の谷地沼
紅葉のスポットとしても知られる蔵王温泉街の南端にある静かな沼(標高 約820m)。周囲約1.5kmの水辺を巡る遊歩道には、4月上旬から5月上旬まで咲く水芭蕉の群生地もある。湖畔への車の乗り入れは禁止で、専用駐車場は湖畔まで徒歩約5分のところにある。 

・桜
見頃は4月下旬から5月上旬。テニスコート側散策路付近および散策路に点在。
・水芭蕉
自生地はテニスコートのある散策路対岸に2ヶ所点在。4月下旬、雪解けとともに咲きはじめ、5月連休頃が見頃となる。
・レンゲツツジ
沼地周辺に自生しており、5月中旬頃、薄紅色の花が咲き誇る。

住所/山形県上山市小倉大森山1980
TEL/023-694-9328(蔵王温泉観光協会)
駐車場/100台

■新左衛門の湯
1999年4月にオープン。蔵王山麓を望む源泉100%の大露天風呂をはじめ、源泉を4対6に希釈した「四・六の湯」、その他、かめ風呂、打たせ湯などのお風呂が楽しめる日帰り温泉施設と、食事処「湯の花茶屋」、土産物屋「伊勢屋」が併設された複合施設。

・食事処
営業時間/
 平日 
 10:00〜18:30(オーダーストップ18:00)
 土日祝
 11:30〜15:00(オーダーストップ14:30)
 17:30〜20:30(オーダーストップ20:00)
定休日/水曜日 

・売店
平日
 営業時間/10:00〜18:30 
土日祝
 営業時間/10:00〜21:30 

・お風呂
入館料/大人700円 子供400円 一才以上幼児200円
営業時間/
 平日
 10:00〜18:30(最終受付18:00)
 土日祝
 10:00〜21:30(最終受付21:00)

・足湯
ご利用は無料
営業時間/
 平日
 10:00〜18:00
 土日祝
 10:00〜21:00

住所/山形県山形市蔵王温泉川前905
TEL/023-693-1212
駐車場/有(冬期シーズンは有料)


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posted by やまがた蔵王 湯煙紀行 at 16:16 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月18日

温泉街随一の近代的設備、「蔵王国際ホテル」

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満を持しての樹氷デビュー。
恋する冬の、蔵王旅へ。

2014年2月某日

03権兵衛稲荷s.jpg01樹氷橋より山形側s.jpg02樹氷橋より蔵王側s.jpg

 「そろそろいいかも!」虎視眈々と蔵王の“樹氷情報”をリサーチしていた友人が、満を持して誘ってきた“冬の山形蔵王温泉の旅”。聞けば、今年の樹氷は数十年ぶり(!)の見事さらしい。生粋の東北人ながら、まだ樹氷をじかに見たことがない私たち。稀に見る当たり年と聞いて、早速“樹氷デビュー”へ、いざ出発。

 山形蔵王ICを降りて車で向かう道すがら、一面の雪景色を想像していた市内は、意外にも春先のような穏やかさ。「大丈夫かなぁ」と、思わずつぶやいた不安は、山道を登り始めてすぐ杞憂となった。途中にある“沖見の茶屋”跡の稲荷神社の鳥居も、すっぽりと雪に埋もれ、紅白の鮮やかなコントラストを見せている。清々しい冬の晴れ間、以前、緑の雲海を望んだ「樹氷橋」からは、壮大な銀細工の景色が広がっている。遠く樹氷原のあるゲレンデも見え「あのてっぺんまで行くんだよね!」と、友人は早くもテンションアップのようだ(笑)。
 

04蔵王国際全景s.jpg43ラウンジ夜s.jpg
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08客室横s.jpg10客室眺望s.jpg


本格的スノーリゾートで寛ぐ、
欲張り女子の温泉泊。

 今日のお宿は、以前お世話になった「おおみや旅館」(詳細はこちらのブログを参照)と「蔵王四季のホテル」(詳細はこちらのブログを参照)の姉妹館で、温泉街でも屈指の規模と設備を誇る「蔵王国際ホテル」。高台にある建物は、蔵王に14あるゲレンデのひとつ、横倉ゲレンデに隣接し“徒歩ゼロ分”(!)という、スキーファンにはたまらない好立地。館内は開放感あふれる洋風の造りで、ゆったりとした間取りが上品な雰囲気だ。ロビー正面には春を先取りした啓翁桜の可憐な姿も私たちを迎えてくれた。スマートな所作で案内されたお部屋は、蔵王の山々とゲレンデを見渡す人気の南館和室。「これぞ、スキーリゾートって感じ」と、彼女も早速、窓辺の景色を楽しんでいる。聞けば、宿泊客は先着順で、館内に3つある貸切風呂の利用が無料(!)だという。「せっかくだから…」と、欲張りにも、すべてのお風呂をお願いしてみたところ、なんと夢が叶ってしまった(!)予期せぬ楽しみがまたひとつ。樹氷のナイトクルージングツアーまでの待ち時間、まずは、貸切風呂「森の恵み湯」と「里の恵み湯」の湯めぐりへ。


11湯上り処s.jpg12湯上足湯s.jpg13湯上処時計s.jpg
23森の恵湯01s.jpg24森の恵湯02s.jpg14里の恵湯01s.jpg
16八右衛門の湯01s.jpg
19八右衛門の湯04s.jpg21八右衛門の湯06s.jpg
22八右衛門の湯化粧台s.jpg26湯上処飲泉s.jpg27湯上処つららs.jpg

木肌のぬくもりに心癒す、
情緒満点の多彩風呂。

 浴場棟はロビー階の奥、洋風から一転、ガラリと趣の異なる山小屋風の渡り廊下を渡った先にあった。蔵王の山々を遠景に、鳥の眺めが楽しめる湯上り処には源泉掛け流しの足湯もあり、夕暮れの甘い光のなか、ちいさな女の子連れのお母さんがのんびり見晴らしを楽しんでいる。「花が咲いたらまた絶景だね」友人の言葉どおり、窓の外には桜の高木が、今はまだ寒そうに佇んでいた。
 貸切風呂は、湯上り処と大浴場のさらに奥に3つ並んであった。低い外気温のせいだろうか。「森の恵み湯」は、もうもうと立ち込める湯気による視界ゼロの濃霧状態(笑)。これも、高い標高で知られる、蔵王温泉ならでの愉快な洗礼?こじんまりとした造りの浴場は、二人で楽しむにはちょうどいい落ち着ける広さだった。

 一方、「里の恵み湯」は、廊下から脱衣所、浴場まで段差のないバリアフリー風呂で、一段高くなった湯船は、車椅子でも楽しめるよう工夫されている。「おばあちゃんも連れてきたいなぁ」そんな彼女に同意しながら、硫黄の香りに包まれ、少しとろみのある乳白色の温泉をたっぷり満喫。湯上り後は欲張りついでに、大浴場にも寄り道の湯めぐり三昧となってしまった。
 時間帯により、男女入れ替えで楽しめる大浴場は、高い天井に太い梁の木組みが印象的な造りで、2つの姉妹館のお風呂を、さらにダイナミックにした雰囲気だ。貸切風呂同様、こちらも床や壁、窓枠、湯船にいたるすべてが木肌のぬくもりをまとい、近代的ホテルであることを忘れさせてくれる、鄙びた情緒にあふれている。浴場には温度の異なる2つの湯船が楽しめる、石造りの大露天風呂もあった。パーテーション付のパウダールームや充実のアメニティなど、随所に感じる細かな気配りも、女性にはうれしいおもてなしだ。 ふと気づけば、日没も近い時刻。「二日酔いの前でも効くかなぁ」と笑いながら、湯上り処の“二日酔いと恋の病が治る水”を二人でいただき、待望のナイトツアーの準備へ。


29ナイトツアー01蔵王山麓駅s.jpg31ナイトツアー03樹氷高原駅よりs.jpg32ナイトツアー04雪上車s.jpg
34ナイトツアー06s.jpg41ナイトツアー11外タイムs.jpg
37ナイトツアー07s.jpg33ナイトツアー05夕景とライトアップs.jpg


世界に誇る迫力の大景観。
ファンタスティック樹氷幻想。

 出発地点となる蔵王ロープウェイ蔵王山麓駅までは、ホテルから歩いて数分の好アクセス。心配した天気も、今日は絶好のコンディションだ!まずは受付でチケット(大人2,900円・要予約)を購入し、眼下に広がる“霧氷”のブナ林を眺めながら、標高855mの蔵王山麓駅から標高1,331mの樹氷高原駅へ、約7分間の空中散歩。麓に目を馳せれば、クリスマスイルミネーションのような山形市内の夜景も見え、居合わせた乗客は、みなその壮大な眺望に釘付けだ。
 樹氷高原駅からは、いよいよナイトクルーザー号こと、雪上車に乗り換え、いざ“樹氷原”へ。ごついキャタピラに乗客キャビンを載せた雪上車は、排気量12,800ccというタフなドイツ製。もともと圧雪車だったものを、ツアー用に改造したのだという。
 別名“アイスモンスター”と呼ばれる「樹氷」は、幾つかの条件が奇跡的に重なって出来る大自然の芸術として知られる。樹氷ができるには、アオモリトドマツのような針葉樹の存在と、着氷と着雪のもとである過冷却水滴と雪片が、常に一定方向へ強風で吹き付ける環境が必要だという。雪は多すぎても、少なすぎてもダメで、国内で樹氷を鑑賞できるのはわずか3ヶ所のみ。中でも規模では山形蔵王がトップとのことだった。
 添乗ガイドさんの、興味深い車内アナウンスに耳を傾けること約30分。パラダイスゲレンデを左に望む“ザンゲ坂”と呼ばれる付近で、約10分間の樹氷鑑賞タイム!ほぼ無風の雪原に降り立った私たちの目の前に現れたのは、色とりどりのカクテル光線に妖しく浮かび上がる、巨大なオブジェ群だ。軽く高さ5〜6mはあるだろう。聞けば、今冬の樹氷は、ここ20年で一番の大きさ(!)とのこと。折しも下界は、ドラマティックな夕焼け劇場のクライマックス!空に輝き始めた星々を仰ぎながら、幸せすぎるこのタイミングに、二人でスゴイ、スゴイの大感動!「今日は絶好の鑑賞日和です!」ガイドさんも太鼓判の一言に、マイナス10度の寒さも吹き飛ぶ、忘れられない絶景となった。


45夕食02s.jpg44夕食05s.jpg45夕食03s.jpg50夕食地酒08s.jpg
51客室より朝01s.jpg57八右衛門の湯05s.jpg56八右衛門の湯03s.jpg
61朝食声人s.jpg60朝食s.jpg64山の恵湯02s.jpg

乙女心までエスコート?!
蔵王の景色が育てた賑わい膳。

 興奮冷めやらぬまま戻ったホテルでは、次なるお楽しみの夕食。山形の旬を物語にしたようなメニューは、盛り付けや食感も楽しい口取りをはじめ、肉厚で濃厚な旨味の蔵王牛、どこか懐かしい味わいの芋煮鍋など、心に沁みるやさしさにあふれている。高揚した気分も手伝い注文した、ホテルのオリジナル吟醸酒「八右衛門」の、すっきりとした味わいとの相性もまた絶妙!乙女の“別腹”を熟知するデザートプレートも、とことん心憎いかぎりだ。とまらない女二人のおしゃべりは、そのまま、夜のお風呂へと続いた(笑)。
 ぐっすりと眠った翌朝。空は、昨夜の感動をなぞるような晴天ぶり。朝湯を軽く楽しんだあと向かったブッフェスタイルの朝食会場では、ベーコンエッグをその場で焼いてくれるサービスもあり、スタッフの男性の元気な声が響いていた。
 チェックアウト前には、家族連れに人気だという3つめの貸切風呂「山の恵み湯」を満喫。広い浴場に大きな湯船と洗い場がゆったりレイアウトされた「山の恵み湯」は、窓が山の景色を絵のように切り取る緑のシーズンは、さらに圧巻の開放感が楽しめそうだ。


65蔵王ロープウエイs.jpg68デイツアー03s.jpg67デイツアー02s.jpg
72デイツアー07展望台よりs.jpg
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80デイツアー15宮城側s.jpg81デイツアー16山形側s.jpg
86デイツアー21地蔵祈るs.jpg88デイツアー23レストランs.jpg89デイツアー24帰り山頂からのコースs.jpg


神々の眺望に出会える
360度の絶景と白銀の樹氷原。

 ときに「樹氷」の楽しみ方はナイトツアーのみにあらず!天気が良いなら昼間の絶景も必見だ!まずは、昨日と同じ蔵王山麓駅でロープウェイのチケットを入手(大人往復2,500円)。樹氷高原駅で乗り換え、今日は標高1,660mの地蔵山頂駅までを目指すことにした。こちらのコースは予約不要だ。ゴンドラから眺める景色は、とにかく素晴らしいの一言!澄んだ空気のなか、後方には山形市街や上山市街をはじめ、遠く鳥海山まで見渡せる一方、行く手には、純白にきらめく樹氷原が大スケールで迫ってくる。山頂が近づくにつれ、樹氷はさらに着ぐるみのようなボリューム感を増し、コロンと丸みを帯びてきたようだ。「なんだか、親近感がわくね〜」とは友人談(笑)。 
 ほどなく山頂駅に到着。天空からの神々の眺望を楽しもうと、真っ先に向かった展望台からは、山形県の青峰が波のうねりのように重なり合っていた。東には雪に覆われた宮城県側の熊野岳の姿も見える。「景色のご馳走じゃない?」と、思わず語りかければ、視線をそらさないまま、大きく頷く友人の姿が視界の隅で揺れた。

 眺望をたっぷり楽しんだあとは、建物周辺の樹氷原をちょっぴり散策。ふたつとして同じものがない樹氷は、幼な子を抱く母親や、ドレスを引きずる貴婦人、親密に何かを囁きあうカップルなど、観る側の想像力をかきたててくれる(笑)。圧雪されていない雪原部分は、ズブズブと膝上まで足を取られるものの、それも愉快だ。ちなみに“地蔵山頂駅”の名は、この地に1775年、登山者の安全祈願のため建立されたとされる、高さ2mを超える蔵王地蔵尊が鎮座することに由来している。雪原の一角には、雪の中から頭と杖の先だけを覗かせた、お地蔵様の姿もあった。
 折からの強風に凍えながら、山頂駅内にあるレストランでしばしの小休止。室内に飛び交う会話は、蔵王ならではのインターナショナルさで、まるで海外の山岳ロッジのようだ。日本で最大の面積を誇るスキー場らしく、山頂駅から麓のゲレンデに至る超ロングな滑走コースは、スキーヤーやスノーボーダー達にも人気のようだ。
 帰りは圧巻の景色を目に焼き付けながらの、しぶしぶ下山(笑)。 世界にも類のない奇跡の自然美と称賛される樹氷を、まさに、最高のコンディションと大スケールで楽しめた今回。温泉街屈指の近代的ホテルでありながら、心地よく想像を裏切る情緒あふれる大浴場といい、3つの貸切風呂の隠れたお楽しみといい、厳寒の蔵王の冬こそが、どっぷり私たちを捉えて離さない、一目惚れ、二目惚れの困った“スノーモンスター(魔物)”かもしれない(笑)。




■八右衛門の湯 蔵王国際ホテル
蔵王ロープウェイ山麓線の近くの高台に位置する、蔵王温泉随一の設備を誇る近代的ホテル。一万坪を誇る敷地内からは橋で隣接する横倉ゲレンデに直接繋がっているため、スキーや樹氷見学に最適。間取りや広さが異なる客室は、すべて畳や木のぬくもりあふれる落ち着いた佇まい。山小屋風の大浴場「八右衛門の湯」は、間接照明が風情をかもし出す源泉掛流しの自慢風呂で、時間帯による男女入れ替え制。車椅子でも楽しめるバリアフリーの風呂を含めた、計3つの趣異なる無料貸切風呂も人気がある。蔵王牛をはじめ、山の幸がふんだんに盛り込まれた季節の和食会席は、多彩な山形らしさが味わえる。

*貸切風呂(ご利用は45分)は事前の予約は行っておりません。チェックイン時にお伺いいたします。
*フロントで共同浴場3ヶ所の無料入浴券を進呈
*系列宿の「おおみや旅館」「蔵王四季のホテル」の入浴も無料


【泉質】
酸性・含硫黄−アルミニウム−硫酸塩・塩化物温泉(低張性酸性高温泉)
 (近江屋源泉)
 (近江屋2号源泉)
【効能】
効果効能 きりきず、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病、糖尿病、高血圧症、動脈硬化症 
【泉温】 
(分析時)49.2 ℃ (使用時)42℃ / pH値 1.9


【蔵王温泉入浴の注意点】
・泉質上、熱く感じるので必ずかけ湯をしてください。
・脂分が落ちやすいのであまりゴシゴシこすらない。
・温泉が目に入ると大変痛みます。
・飲泉は出来ません。
・酸性が強いので貴金属が黒く腐食します。アクセサリーは必ず外してください。
・衣類に温泉が付着すると傷みます。湯上がりには身体を良く拭いてください。
・泉質上、床や湯ぶちが滑りやすくなります。転倒注意。


住所/山形県山形市蔵王温泉933
TEL/  023-694-2111
チェックイン 14:00 チェックアウト 10:00
立ち寄り入浴/12:00〜15:00 入浴料金1050円 *タオル210円  露天風呂あり
交通/山形自動車道・山形蔵王I.Cより西蔵王高原ラインで約30分
   山形新幹線・山形駅から車で約30分
駐車場/80台 *冬でも安心の消雪駐車場
http://www.zao-kokusaihotel.jp/


■甘酒茶屋跡
高湯温泉(蔵王温泉)を訪ねる旅人の休憩(助け小屋)の地として栄えた茶屋跡(俗に“おみきの茶屋”と呼ばれた)。朝もやの中、見下ろす風景が大海原の島々を思わせる眺望だったことから“沖見の茶屋”としても親しまれたとされる。稲荷は当時から甘酒茶屋の守護神として祀られている。


■樹氷幻想回廊ツアー
2011年9月、リニューアルし、さらに視界が広がり静かになった新しい山麓線ゴンドラでの約7分の空中散歩と、標高855mの樹氷高原駅から専用雪上車で行く樹氷原の樹氷鑑賞ナイトツアー(雪上車乗車時間・往復約60分程度)は、迫力満点の山々の絶景とダイナミックな樹氷が間近に楽しめるとして人気。
*利用日の7日前より電話にて先着順で受付を行い、定員になり次第受付を終了いたします。雪上車の運行時間についてはお問い合わせください。
*マイナス10℃以下になりますので、防寒対策を万全にしてご観賞ください。 
*スキー・スノーボードの持ち込み、滑走はできません。 
*悪天候の場合、中止になることがありますので事前にご確認ください。

住所/山形県蔵王温泉229-3
TEL/023-694-9518(蔵王ロープウェイ)
今冬運行期間/2013年12月28日(土)〜2014年3月2日(日)
ロープウェイ運行時間/17:00〜21:00(上り最終/19:50)
料金/大人2,900円 小人(小学生以下)2,030円 *往復料金
http://www.zaoropeway.co.jp/

 

■デイライト(日中)樹氷鑑賞
スキーやスノーボードをしなくても、ロープウェイに乗車してゴンドラから眼下に気軽に樹氷を観賞する事ができる。地蔵山頂駅からは一面に広がる樹氷原が望める。

*樹氷は時期。気象条件によって見え方が異なります。(樹氷の最盛期は2月)
*樹氷原へは、蔵王ロープウェイ山麓線・山頂線を乗り継いで行きます。
*防寒対策を万全にしてください。(帽子・コート・マフラー・手袋・冬用靴 等)
 ※山頂駅には無料で長靴の貸出がございますが、数に限りがあります。
*所定の場所でご観賞ください。(安全ロープの外には決して入らないでください)
*悪天候時は、ロープウェイが運休になる場合もあります。また山頂駅展望台も立入禁止になる場合もございますので、ご了承ください。

住所/山形県蔵王温泉229-3
TEL/023-694-9518(蔵王ロープウェイ)
今冬運行期間/2013年12月下旬〜2014年3月上旬
ロープウェイ運行時間/8:30〜17:00(蔵王ロープウェイ運行時間内)
料金/大人2,500円 小人(小学生以下)1,250円 *往復料金
http://www.zaoropeway.co.jp/


■山形蔵王温泉スキー場
抜群の雪質と豊富な積雪。単独のスキー場としては日本で最大の面積を誇る、変化に富んだ14ものゲレンデコースで、初心者から上級者まで一日中楽しめるスノーリゾートエリア。数々の国際大会の会場としても知られ、上の台ゲレンデと竜山ゲレンデに挟まれた場所には、FIS(国際スキー連盟)公認のスキージャンプ競技場(蔵王ジャンプ台)が設置され、2014年1月18日に開催されたワールドカップでは、高梨沙羅選手がバッケンレコードの104mを記録した。世界的に知られる樹氷のライトアップは毎年、2月の全日と1、3月の週末の夜間のみ。色とりどりの光に染まる樹氷原は、幻想的な美しさ。毎年、樹氷が見頃となる毎年2月上旬には雪上花火大会などの「蔵王樹氷まつり」も開催。
住所/山形市蔵王温泉708-1
TEL/023-694-9328(蔵王温泉観光協会)


樹氷コースマップ 画像.jpg

posted by やまがた蔵王 湯煙紀行 at 00:43 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月29日

五感と遊ぶ自然リゾート、「蔵王四季のホテル」

*写真をクリックすると大きく表示されます

初秋の蔵王へ紅葉ドライブ。
上質で優雅な、温泉リゾートステイ。


2013年10月某日

01樹氷橋より夕景s.jpg
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06四季のホテル客室s.jpg07四季のホテル彩浴衣s.jpg

 先の旅で、すっかり山形蔵王温泉の魅力にハマってしまった友人と私(詳細はこちらのブログを参照)。あれ以来、現地の情報収集に余念のない彼女に「山頂の紅葉が、始まったらしいよ」と、急かされ、ガマンしきれずおんな二人、再び山形蔵王行きを決行(笑)。
 みるみる暮れてゆく日の短さに驚きつつ向かう道中、見晴らしポイントの樹氷橋で車を停め、空を茜色に染める壮大な夕陽に思わず、うっとり。
 今夜のお宿は、街の喧噪から少し離れた場所にある「蔵王四季のホテル」。前回、お世話になった「おおみや旅館」の姉妹館だ。その名のとおり、山に寄り添う緑豊かな環境に包まれ、ゆるやかな孤を描いて佇む建物は、リゾート度も満点!「オシャレだね〜」と、友人とふたり、期待に胸を躍らせる。
 どこか北欧テイストを思わせるシンプルでシックな館内は、建物全体がアーチを描いているせいか、曲線が多く優雅な雰囲気だ。山に面したロビーラウンジからは、窓の外に四季折々の森の景色も広がる。リッチな気分のなか、スマートな応対で案内されたお部屋にまたまたビックリ!なんと最上階(!)の絶景和室だった。窓の外には遠く横倉岳が横たわり、眼下には「鴫の谷地沼」の美しい景色も…。嬉しいサプライズに、ふたりで大興奮。「おおみや旅館」同様、女性限定の色浴衣が選べるサービスや、ウェルカムフルーツも用意され、そのおもてなしクオリティにも感激。着替えたばかりの色浴衣で「早速、行っちゃう?」と、おどける友人に、阿吽のOKサイン。いざ、お楽しみのお風呂へ。


08離れ湯ロビーs.jpg09離れ湯女s.jpg10離れ湯女s.jpg
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欲張り尽くしの離れ湯。
ちいさな旅行気分の、百八歩。

 今回、このホテルを選んだ理由のひとつが、口コミでも人気の「離れ湯 百八歩」だ。実はホテル内にも大浴場はあるが、硫黄泉が肌に合わないひとのために、肌にやさしい弱アルカリミネラル泉だという。前回体験した、蔵王のあの“湯力”を、源泉掛け流しで楽しみたいなら離れ湯へ、という気遣いらしい。その日の気分や体調に応じ、双方楽しめるのも、ちょっとした贅沢だ。
 ちなみにホテル宿泊者は、姉妹館である「蔵王おおみや旅館」と「蔵王国際ホテル」の入浴も、自由に行き来できる。さらにフロントにお願いすれば、温泉街にある3つの共同浴場の無料券もいただけるらしい。まさに、温泉好きにはたまらないサービスだ。
 目的の「離れ湯 百八歩」はその名のとおり、ホテルを一度出て、カラコロと下駄を響かせながら百歩ほど(約1分)歩いた先にあった。平成25年6月にリニューアルしたという浴場は、二つの内湯と露天風呂、足湯を備えた入浴専用施設だ。
 モダンな外観と対照的に、建物内は天井から壁、梁、窓の桟にいたるまで総木造りの美しい造作。入口を入ったすぐ正面は、景色を望む広い足湯もある。ヒバの香り漂う浴槽は少し青みがかった乳白色の湯をたたえ、硫黄の香りで私たちを歓迎してくれた。「おおみや旅館」の姉妹館らしく、湯船の造りは少し似ている雰囲気だが、ここの圧巻は何といっても、大きな窓の外に広がる、蔵王の眺望だろう。岩露天風呂からの解放感はさらに壮大。ちょうど先客が上がったタイミングも手伝い「この景色、二人占めだよ〜」と、友人も大感動の様子。とろりと肌に吸い付く絶品温泉を、広大な秋の空の下でまるごと楽しむ至福。声にならないため息がもれる。
 再びホテルに戻る頃には日もとっぷり暮れ、空には星々の煌めき。篝火に浮かび上がるホテルを見上げながら「この距離感も、プチトリップね」と、笑う彼女に私も同感だ。


14四季のホテル夕食@s.jpg15四季のホテル夕食As.jpg17四季のホテル夕食Cs.jpg20四季のホテル夕食もてなしs.jpg
21四季のホテル売店s.jpg22四季のホテルロビー窓s.jpg23四季のホテル外テラス夜s.jpg
24大浴場女夜s.jpg27大浴場露天入れ替え後s.jpg

ふるさと自慢の蔵王山懐膳。
心意気を映す味・人・まごころ。

 レストランでいただく夕食は、地元食材や郷土料理にこだわった“地産美味”の旬尽くし。食事をサーブしてくれるスタッフも気さくに、お料理の質問に答えてくれる。食用菊の国内シェアは山形がダントツで、今夜の前菜の食用菊“もってのほか”も、旬が始まったと伺い、箸を持つ友人の顔も興味津々(笑)。お造りには、山のホテルらしい、虹ます麹漬けも並び、酒党の彼女も嬉々顔(笑)だ。蔵王山麓で化学飼料を使わず育てられた蔵王牛の濃厚な旨みが楽しめる陶板焼きや、山形の郷土料理など、私たち同様、他県からいらっしゃるお客様に特にお料理は好評だという。果物王国の山形らしい、最後まで手を抜かない手づくりデザートも、その心意気ごと完食(笑)し、心も体も満足&満腹に。 酔い覚ましがてら立ち寄ったロビーの屋外テラスでは、初秋ながらも肩をすくめる冷気に身震い。おやすみ前のもうひと風呂、と意気投合し、館内の風呂へと向かう。
 「白樺の湯」は、大きな内風呂と露天風呂がある大浴場で、時間帯による男女入れ替え制。闇夜であいにく、露天風呂からの眺めは楽しめなかったものの、しんと静まり返った森に涼やかな水音が響いていた。常連さんのお話では、夏にはホタルも舞い飛ぶのだという。

42客室よりs.jpg43客室の窓s.jpg32大浴場女朝s.jpg
30大浴場露天女s.jpg35朝料理s.jpg36中庭s.jpg
38中庭からホテルs.jpg39中庭の滝s.jpg37中庭からホテルs.jpg
45離れ湯朝女露天s.jpg46離れ湯朝女s.jpg48離れ湯足湯s.jpg

湯気と愉しむ、ひかりの朝湯。
贅沢三昧のしあわせ時間。

 小鳥のさえずりで目覚めた朝。カーテンを少し開けると「鴫の谷地沼」越しに、雄大な層雲が、空の吐息のように漂っている。気配に気付き起き出してきた友人に「今日も、いい天気になりそう」と、声をかけ、朝のお風呂へと誘う。
 朝靄の薄いベールのような湯煙が、射し込む朝陽にゆらゆらと漂うお風呂は、体がしゃきっと目覚める清々しさ。昨夜、景色のなかった露天風呂も、深まる秋の彩りをくっきりと湯面に映し出していた。
 ブッフェスタイルでいただく朝食には、山形の山菜やお漬物、できたての目玉焼きなど、素朴ながらも体にやさしいメニューが並ぶ。食事後は、山に面したホテルの中庭を少しお散歩。白樺林の奥には小さな滝もあり、そのまま「鴫の谷地沼」に通じる散策路も伸びているようだった。
 館内の大浴場同様、離れ湯も時間帯により男女入れ替えになると伺い、チェックアウト後はもう一度、お風呂へ寄り道。2つの岩風呂が段差で並ぶ露天風呂は、一方が屋根あり、もう一方が目隠し御免のオープンエア。ユニークなその造りに昨日、あれほど湯を堪能したことも忘れ、湯上りの足湯まで、とことん楽しみ尽くしてしまった。


49鴫の谷地沼全景s.jpg55鴫の谷地沼散策路s.jpg
57鴫の谷地沼東屋s.jpg60鴫の谷地沼対岸よりs.jpg54鴫の谷地沼大樹s.jpg62鴫の谷地沼横倉滝s.jpg
68鴫の谷地沼と四季のホテルs.jpg71鴫の谷地沼対岸スポットベンチs.jpg73鴫の谷地沼クラブハウス辺りs.jpg69鴫の谷地沼赤い花s.jpg
72鴫の谷地沼クラブハウス辺りs.jpg75鴫の谷地沼茂吉碑s.jpg76鴫の谷地沼彫刻s.jpg

静かな音楽を思わせる水と森。
深呼吸しながら歩く、鴫の谷地沼。

 ホテルから歩いてすぐの場所にある「鴫の谷地沼」は、水芭蕉の群生でも知られる、人気の散策スポットだ。周囲約1.5キロメートルのコースは、ゆっくり歩いても1時間程度。沼の水は周囲の農業用水に使用されているため、温泉の流入がなく淡水。そのためミズナラをメインに、ウリハダカエデやイタヤカエデ、ミネカエデ、オオバクロモジなどの広葉樹が生い茂り、岩魚やヘラブナが生息する釣りのポイントにもなっている。
 明るいブナの森を歩くと、時折ポトリ、ポトリと音を立てながら、空から“どんぐり”が降ってくる(笑)。道沿いには休憩用のベンチや東屋も設置され、スーラの絵画のような詩情あふれる水景が広がっていた。初秋とはいえ、黄金色に色付きはじめた草紅葉や、秋の陽射しに眩しいほどに輝くコマユミやガマズミの赤い実が、私たちの目を釘づけにする。
 マザーツリーのようなミズナラの大樹を仰いだ後、小さな渓流を渡り、対岸に程近い場所にある「横倉瀧」(水芭蕉の群生地はここから100メートル程先)で、しばしの小休止。その先は、遠くに瀧山などの山群をのぞむ絶景ポイントがあった。このあたりからは、散策路が舗装された道路とつながり、さらに歩きやすい。やがて沼の対岸に「蔵王四季のホテル」の姿が現れた。水鏡に映るその外観は、緑のフリルドレスを凛とまとう貴婦人の姿さながら。まもなく迎える錦秋の季節は、どんなにきれいだろう。その景色に想いを馳せる。かつて営業していたらしいテニスコートのクラブハウス付近には、ギンドロの木に寄り添われ、蔵王ゆかりの歌人、斎藤茂吉の歌碑や彫刻家、佐藤助雄氏作の立像もあった。


78ろばた全景s.jpg80ろばたジンギスカンs.jpg81ろばたジンギスカンs.jpg82ろばた女将さんs.jpg
83蔵王大露天風呂番台s.jpg85蔵王大露天風呂男資料s.jpg84蔵王大露天風呂男資料s.jpg

女性に嬉しいジンギスカンと、
蔵王温泉の、ちょっといい関係。

 山形蔵王が発祥とも言われる「ジンギスカン」。一説では、蔵王のジンギスカンはもともと、戦後、羊毛が暴落し、困窮する農家を羊肉料理で救うため始まったとされる。独特な山高の鉄板型は、モンゴルの鉄兜で焼く方法を参考に、当初、山形の鋳物工場に作らせて改良を重ねた後、全国に広まったものらしい。
 歴史あるその味わいを確かめに、名店「ろばた」の暖簾をくぐる。この地で生業してもう40年近くだという店で扱うラム肉は、すべて生肉。味の決め手は、すりおろしたリンゴをたっぷり入れた自家製タレだ。鉄板で肉を焼肉のように焼いた後、タレにつけていただくのが蔵王流。私たちは「ジンギスカンセット」(1,500円  ご飯・味噌汁・お新香・ミニサラダ付)を注文。手切りならではの肉厚でジューシーなラム肉は、まさに噂どおりの絶品。店の女将さんの志田さんによれば、ジンギスカンは、肉のなかでも体脂肪を燃やすL−カルニチンが多く、低コレステロールのうえ、豊富な鉄分とビタミンB群の宝庫で、女性にうれしい肉料理(!)とのこと。「ホント、ここは私たちにやさしい温泉よね♪」と、私たちの食欲もついつい進んでしまった(笑)。
 最後に寄った「蔵王大露天風呂」は、蔵王で昔から絶大な支持を誇る超人気風呂だ。建物は入浴料を支払う受付(大人450円)と休憩室がある小屋を挟んで、女性と男性に分かれている。自然の地形を活かし、ゲレンデ間の狭い沢筋につくられたこの露天風呂は、まさに秘湯。風呂は川の上流にある源泉から直接パイプで引湯され、段差によって、温度の違う二種類が楽しめるようになっている(掲載の借用写真は男性露天風呂)旅の最後に相応しく、大自然に抱かれる心地が、どすんと味わえるワイルド温泉(笑)だった。


87エコーライン山形側紅葉s.jpg90お釜紅葉s.jpg86エコーライン帰り山形風景s.jpg

 帰りは“山頂付近の紅葉”を楽しみながらの、蔵王エコーラインコース。温泉での、のんびり滞在がアダとなり、容赦なく薄暗さを増してゆく景色に焦りながらの強行軍。それでも、赤や黄色が繊細なパッチワークキルトのように、山肌を覆い尽くすハイライン付近の紅葉は、まさに言葉を失う大絶景!日没になんとか間に合ったお釜から山裾を見渡せば、水墨画のように重なり合う朝日連峰と大朝日岳の夕焼け。「あれ、始まりもこんな景色だったような…」と、つぶやく私に「また、戻って始めちゃう?」と、友人が悪戯っぽく笑う。おんな二人、懲りない珍道中は、なかなか終われないようだ(笑)。



■蔵王四季のホテル
大自然に囲まれた一軒宿を思わせる、寛ぎのリゾートホテル。客室および館内からは、ホタルも舞い飛ぶせせらぎや、白樺林、散歩コースとしても人気の鴫の谷地沼など、心安らぐ山景が広がる。肌にやさしい弱アルカリミネラル泉の2つの大浴場、露天風呂の他、蔵王の山並みを望む源泉掛け流しの独立湯棟「離れ湯 百八歩」など、計9つもの趣き異なる風呂が好評。“地産美味”をテーマに、地元食材による郷土料理が楽しめるお料理は、山形らしさ満載。

*フロントで共同浴場3ヶ所の無料入浴券を進呈
*系列宿の「おおみや旅館」「蔵王国際ホテル」の入浴も無料


・離れ湯 百八歩
ホテルから歩いて約1分の場所にある独立棟の湯小屋。ホテル宿泊者の他、系列ホテル利用者は無料で利用できる。(一般入浴 大人1名840円)モダンな外観と対照的に、館内は床から壁、梁に至るまで総木造のやさしい佇まい。蔵王連峰を望む、解放感あふれる風呂はすべてが源泉掛け流し。足湯の他、趣き異なる2つの内湯と露天風呂が楽しめる。

【泉質】
酸性・含硫黄−アルミニウム−硫酸塩・塩化物温泉(低張性酸性高温泉)
 (近江屋源泉)
 (近江屋2号源泉)
【効能】
効果効能 きりきず、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病、糖尿病、高血圧症、動脈硬化症
【泉温】
(分析時)52 ℃ (使用時)42℃ / pH値 1.8


【蔵王温泉入浴の注意点】
・泉質上、熱く感じるので必ずかけ湯をしてください。
・脂分が落ちやすいのであまりゴシゴシこすらない。
・温泉が目に入ると大変痛みます。
・飲泉は出来ません。
・酸性が強いので貴金属が黒く腐食します。アクセサリーは必ず外してください。
・衣類に温泉が付着すると傷みます。湯上がりには身体を良く拭いてください。
・泉質上、床や湯ぶちが滑りやすくなります。転倒注意。
住所/山形県山形市蔵王温泉1272
TEL/ 023-693-1211
チェックイン 14:00 チェックアウト 10:00
立ち寄り入浴/6:00〜23:00 入浴料金840円 *タオル210円  露天風呂あり
交通/山形自動車道・山形蔵王I.Cより西蔵王高原ラインで約30分
   山形新幹線・山形駅から車で約30分
駐車場/50台
http://www.zao-shikinohotel.jp/

 ■鴫の谷地沼
紅葉のスポットとしても知られる蔵王温泉街の南端にある静かな沼(標高 約820m)。周囲約1.5kmの水辺を巡る遊歩道には、4月上旬から5月上旬まで咲く水芭蕉の群生地もある。湖畔への車の乗り入れは禁止で、専用駐車場は湖畔まで徒歩約5分のところにある。 

・桜
見頃は4月下旬から5月上旬。テニスコート側散策路付近および散策路に点在。
・水芭蕉
自生地はテニスコートのある散策路対岸に2ヶ所点在。4月下旬、雪解けとともに咲きはじめ、5月連休頃が見頃となる。
・レンゲツツジ
沼地周辺に自生しており、5月中旬頃、薄紅色の花が咲き誇る。

住所/山形県上山市小倉大森山1980
TEL/023-694-9328(蔵王温泉観光協会)
駐車場/100台
 

■ろばた
山形蔵王が発祥とされる、ジンギスカン料理の人気店。店内ではジンギスカンの他、県産食材にこだわった定食などのメニューも豊富。2006年に現在の地に移転リニューアル。1日限定3室の宿泊もでき、自家源泉掛け流しの貸切風呂と足湯などが楽しめる。


・ジンギスカン

ジンギスカンのルーツは諸説あるが、現在のジンギスカンのスタイルを作ったのは山形の鋳物文化と昭和初期の綿羊協会などの条件から蔵王温泉とされ、1959年に蔵王で開催された冬季国体によって全国に広まったという。サフォーク種の生ラム肉は、手切りのため肉厚。一般的なジンギスカンと異なり、ラム肉は焼いてからタレをつけて食べるスタイル。単品(1,200円)、セット(1,500円 ご飯・味噌汁・お新香・ミニサラダ付)、定食(1,700円 ご飯・味噌汁・お新香・小鉢三品付)。
住所/山形県山形市蔵王温泉710
TEL/023-694-9565
営業時間/11:00〜22:00
定休日/木曜日 ※1〜3月、8月、祝祭日は無休
駐車場/有
http://www.t023.com/~zao/


■蔵王大露天風呂
山形県内最大、大自然の地形をそのまま活かし一度に約200人が入浴できるという人気の源泉掛け流し入浴施設。露天風呂は4段あり、上流2段が女性用、下流2段が男性用。春から夏の森林浴や、秋の紅葉と大自然を感じながらの野趣あふれる温泉入浴が堪能できる。
住所/山形市蔵王温泉荒敷853-3
TEL/023-694-9417(蔵王温泉観光(株))
営業時間/6:00〜19:00(時季により変更あり)
     ※11月下旬〜4月中旬頃まで冬季閉鎖
入浴料金/ 大人450円 小人250円(満1歳以上12歳未満)
定休日/不定休
駐車場/60台
http://www.zao-spa.or.jp/cat_spa


鴫の谷地沼散策路マップ画像小.jpg

posted by やまがた蔵王 湯煙紀行 at 17:22 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月31日

創業1,000年以上の湯宿、「おおみや旅館」

*写真をクリックすると大きく表示されます

おんな二人の週末湯治。
神だのみの、ご利益旅行。

2013年7月某日

02大鳥居2s.jpg01大鳥居s.jpg03山形側登途中s.jpg

  「夏こそ、やっぱり美白でしょ」
突然、友人に誘われた“乙女の夏肌磨き”。温泉好きの彼女のイチオシは、山形県の蔵王温泉。聞けば、全国屈指の強酸性の泉質で、肌を白くする効果から“姫の湯”と呼ばれているという。お肌年齢が気になるこの頃。ふたりで休みを合わせた週末、早速、向かうことにした。
 空はあいにくの曇天。山形自動車道の山形蔵王ICから国道13号線を抜け、県道21号線を走ること約30分。突然、開けた視界に朱塗りの大鳥居が現れた。眼下には山形市街のパノラマが広がる。蔵王連峰の主峰である熊野岳山頂(標高1,841メートル)は山形県側に位置し、霊験あらたかな蔵王山神社を祀る。鳥居は参道の入口らしく、温泉はこの奥にある。「パワースポットの温泉郷なら、ご利益もありそう!」蝉しぐれのなか、明るさを取り戻しはじめた空のように、期待はふくらむ。

09高湯通下の湯から下s.jpg06南無阿弥陀仏碑下湯川s.jpg10湯の香通りイメージs.jpg
08湯の香通り湯川2s.jpg11下の湯前s.jpg12下湯手湯s.jpg
15高湯通下の湯から上s.jpg16おおみや玄関と上の湯s.jpg

 
鄙の情緒が香る、湯郷散策。
悶絶温度のパワフル霊泉。

 蔵王連峰の西麓、標高900メートルに位置する蔵王温泉は、約1,900年前、日本武尊の蝦夷征伐に従った吉備多賀由により発見されたという。そこから多賀由温泉と呼ばれ、その後、高湯温泉となり、さらに現在の蔵王温泉となった。東北で“高湯”の名が付く温泉は名湯が多く、県内の白布温泉、福島県の高湯温泉と並び、古く「奥州三高湯」とうたわれたようだ。
 宿に行く前に、まずは温泉街をプチ散策。スキーリゾートでもある蔵王温泉は、洒落た店やペンションもあるものの、脇道を入れば古き良き鄙の温泉情緒が残る。「すでに、ひと風呂(笑)」そんな友人の言葉どおり、すっぽりと硫黄の香りに包まれた街を歩けば、心はもう温泉浴気分だ。
 高湯通りと名付けられた道には、昔ながらの土産物屋や飲食店が並び、温泉と山水が混ざり合い、轟音をたてて流れることから「どんどんびき」の名で親しまれる渓流もある。夏でも湯気を上げて流れるこの川は、酸性を帯びているため酢川と呼ばれている。酢川づたいに伸びた湯の香通りには民家も並び、宿や共同浴場、各家庭に温泉を引湯する分泉器など、湯郷ならではの暮らしの景色も広がっていた。
 街には木造の3つの共同浴場の他、無料の手湯や足湯もあるようだ。高湯通りの共同浴場「下湯」脇の手湯と足湯もそのひとつ。滾々と湧き出る白い湯を目にし、たまらず「お風呂、入ってく?」と、友人に聞けば、期待通りの二つ返事。早速、入口の箱に入浴料(大人200円)を入れ中へ。先客なしの贅沢に、嬉々とかけ湯をしたとたん、「!!」絶句…。熱いッ!!想定外の温度にオロオロしていると、後からやってきた常連さんらしきおばあちゃんが、湯口のぬる湯で調整するんだよ、と教えてくれた(命びろい!)。温泉の思わぬ洗礼に、したたる汗をぬぐいながら、ようやくお宿へ。高湯通りの最奥、共同浴場「上湯」の隣にある「おおみや旅館」が、今日の私たちの旅のゆりかごだ。

36おおみやロビーs.jpg19おおみや畳廊下s.jpg37おおみやロビー奥休処s.jpg
20おおみや廊下花s.jpg21おおみや客室s.jpg28おおみや浴衣サービスs.jpg
22上の湯前s.jpg23上の湯風呂s.jpg26神社入口s.jpg

わが家のくつろぎが待つ、
大正浪漫の老舗宿。

 創業、約1,000年以上という「おおみや旅館」は、温泉街屈指の老舗宿で、現在の館主は33代目。宿は、蔵王温泉随一の源泉を持つことでも知られ、大正ロマン漂うノスタルジックな佇まいは女性にも好評だ。館内には、先々代の館主が集めたという竹久夢二の版画(本物!)も飾られ、私設美術館さながら。驚いたのは、全館が素足に心地よい畳敷き。手入れが大変な畳敷きは、それだけ行き届いた配慮がされている証といえる。何よりスリッパのない解放感は、わが家のようなくつろぎ度も満点。
 「すてき〜」と、ひと目見たとたん、二人で気に入ってしまったお部屋は、広々とした間取りに黒い柱、べんがらの襖が映えるレトロ調和室。女性には選べる色浴衣のおもてなしもあり、冷蔵庫にはウェルカムフルーツのサービスなど、まさにいたれりつくせり。
 宿の宿泊客は、3つの共同浴場の無料入浴券をもらえるとフロントで伺い、夕食前の時間を利用して、共同浴場の中で最も広い浴槽を持つ、すぐ目の前の「上湯」へ。成分表によれば、浴槽の温度は42度。しかし、実際は遥かに超える?!…私たちには、これまたガマン大会の熱さだった。あとで伺ったお話では、蔵王温泉のお風呂は熱めが定番。上湯は2010年に改築されたばかり。強い温泉成分のため傷みやすいお風呂施設は、数年に一度は改築しなければならないという。人々の陰の努力によって、山形蔵王の温泉文化は、1,000年以上支えられているのだ。

30おおみや夕食2s.jpg31おおみや夕食3s.jpg32おおみや夕食4s.jpg
38おおみやロビー周イメージs.jpg39おおみや泡風呂夜s.jpg温泉D.JPG

地の幸をいただく喜びと、
湯の幸に浸るぜいたくと。

 お楽しみの夕食は、畳にテーブル席のレストランでの和食会席だった。季節の食材をふんだんに使ったお料理は、愛らしい口取りや涼やかなお造りなど、目をひく華やかさ。ジューシーな蔵王牛の陶板焼きや、いも煮などの郷土料理、宿のオリジナル酒や山形の地酒やワインもある。お肉用・お魚用と、箸も二膳用意され、宿の細やかな心遣いにふたりで感動してしまった。 
 5つある館内のお風呂は、すべて源泉掛け流し。朝夕の男女交代制だ。浴槽からなみなみとあふれ出る湯が、床をつたい惜しげもなく廃湯されている「源泉風呂」は、窓枠に至るまでレトロな総木造りで、秘湯感もたっぷり。内湯の外には、抜気と目隠しのための囲いを巡らせた「源泉露天風呂」もある。気になる温度は…これが、心地よい熱さ!蔵王温泉らしいピリリと刺激のあるお湯は、入っているうちに、お肌がとろりとしてくる。「やっと、ゆっくりキレイになれそう」と、目的を達成した友人も大喜び。温泉は脂分が落ちやすいため、あまりゴシゴシこするのはNG。ご一緒した常連さんの話では、以前、衣類に温泉が付着して生地が破れた(!)ことがあるという。無謀な長湯は禁物!と伺い、名残惜しさを抱えながら、想いを明日の朝風呂へ持ち越すことにした。

41おおみや玉子風呂s.jpg42おおみや玉子風呂露天3s.jpg43おおみや源泉風呂・泡風呂s.jpg45おおみや朝食1s.jpg
46神社階段s.jpg48神社とうろうs.jpg55神社階段途中よりs.jpg
51酢川神社s.jpg54酢川神社境内2s.jpg

歴湯が伝える湯守の誇り。
お礼参りの温泉神社詣で。

 翌朝、お風呂は、早くもおばさま方の社交場(笑)。なかでも「玉子風呂」と名付けられた木造りの楕円の浴槽は風雅な趣きで大人気だ。ふと気づくと、ガラス越しに見える石垣から湧き出た源泉を直接、樋やパイプで引いている。伺ったところ、宿の風呂は源泉がすぐ側にあるため濃度が高く、泉質がとてもいいらしい。濃厚な源泉は湯の花が付着しやすく、宿では2週間に1度、パイプが詰まらないよう掃除が必要で、1日3回の湯温調整も欠かせないという。
 豪華な朝食をいただき、のんびりしたあと、お礼を言ってチェックアウト。散歩がてら、昨日、気になっていた「上湯」奥にある石段を上り、温泉神社へ足をのばしてみる。門灯籠をくぐり、上へと延びる200段ほどの急な階段は川柳坂と名付けられ、ユニークな川柳が記された石灯篭がずらりと並ぶ。道の途中には、第11代山形城主の最上義光公が、軽々と持ち上げたと伝わる50貫(約190キロ)の「最上最上義光の力石」もあった。
 石段の頂上は目の前を車道が横切り、道向こうに温泉神社「酢川神社」の入口と「薬師神社」の姿が見えた。「酢川神社」は、蔵王温泉の湯の恵みへの感謝と火山活動の平穏を祈祷し建てられたもので、1,000年以上の歴史を誇る。ミズナラの大木や鬱蒼とした杉林が日陰をつくる神社の周囲には、苔むした古い祠や石碑などの史跡がひっそり点在し、紫陽花の群生が聖域に捧げる供花のように咲いていた。鎮守の森の先には、上の台ゲレンデが隣接し、夏の緑が陽射しを受けて眩しいばかりに輝いている。

56盃湖1s.jpg60盃湖散策路2s.jpg
66きくち食堂女将さんs.jpg64きくち食堂冷たい鶏蕎麦s.jpg65きくち食堂s.jpg
61川原湯前s.jpg67緑屋玄関s.jpg70緑屋女将さんs.jpg
62足湯s.jpg72カモシカs.jpg73いがもちs.jpg

いで湯が育む出会いと笑顔に、
心の芯も温もりながら。

 名前に惹かれ立ち寄った「盃湖(さかずきこ)」は、高湯通りを抜け、バスターミナルから、道を少し入った場所にあった。ここは噴火でできた湖を整備した灌漑用水のため池らしく、その名のとおり、周囲の景色を映すこじんまりと静かな湖面は、夏はカヌースクール、冬はワカサギ釣りのスポットのようだ。周囲には1周約30分の散策路もあり、気軽な森林浴も楽しめる。
 お昼どきとなり、宿から聞いた高湯通りの入口にある「きくち食堂」へ。汗ばむ陽気に、迷わず名物の「冷やし肉そば」(770円)と「冷たいラーメン」(650円)を注文。山形の品種“でわかおり”を使った蕎麦に、鶏肉の脂とダシが効いた琥珀色の透明スープが、のどの渇きを潤す肉そばは、すっきりしたお味。友人が頼んだラーメンも、もちもちした麺に冷たい鶏ダシのスープがよく絡み、さわやかな中にもコクのある絶品だった。店の女将さん、菊池頼子さんにお話を伺うと、創業は1957(昭和32)年。店では2代目の親方が手打ちする蕎麦の他、山形蔵王名物ジンギスカンも人気だという。
 駐車場へ戻りがてら、回り道をして3つ目の共同浴場へ。湯の香通りの奥まった場所にある「川原湯」は、すのこ状の浴槽の底から直接、源泉が湧き出す特徴的なお風呂らしい。先客の話では、3つの中で一番熱い(!)らしい。さすがに、次回のお楽しみにまわすことにした。
 お土産の湯の花(525円)を求め入った近くの民芸品店「緑屋」では、温泉街の古い資料を発見。気になり尋ねると、もともとこの店は造り酒屋で、その後は4代以上続く蔵王こけし工人の工房だったという。お嫁にきて45年という、女将さんの齋藤宏江さんによれば、火事で古文書が焼失し、詳細は不明なものの、創業100年は超えてますと、にこやかに教えてくれた。歴湯に老舗あり、だ。
 道の途中にあった足湯を楽しんだ後、くま笹に可愛らしいひと口サイズのお餅が並ぶ、名物「稲花餅(いがもち)」を探していると、突然、友人が大興奮!彼女が指差した先には、日本カモシカの親子が!ほんのり塩味の効いたお餅をベンチでほおばりながら、「最後までびっくり、だらけね」 「次こそ、絶対リベンジ!」と、妙な女の結束で、再来を誓い合う(笑)。

75樹氷橋より蔵王温泉側s.jpg78お釜s.jpg 

 帰り道は、眺望ポイント「樹氷橋」へ回り、蔵王エコーラインからお釜経由の、車で約1時間半のドライブ。いつもと違う山形県側からの景色を楽しみながら、山岳道路ならではの胸のすく景色と、さわやかな空気を深呼吸。濃い靄で半ばあきらめかけたお釜も、ほんの一瞬、すっきりと壮大な姿を見せ、居合わせた観光客全員が拍手喝采のスタンディングオベーションとなった。プロローグからエピローグまで。蔵王の大自然が造り出す、予測不可能なドッキリは、濃厚な源泉さながらに、女ゴコロまでも虜にしてしまう、まさに稀代のエンターティナーのようだ(笑)
 

 
 
 
■蔵王温泉
宮城と山形にまたがって連なる蔵王連峰の山形側にある温泉郷(標高900m)。開湯は西暦110年と古く、日本最古の温泉地のひとつ。日本武尊の東征に従った吉備多賀由(きびのたがゆ)が、矢の毒を癒すために入浴したところ、たちどころに傷は全快したという伝説が残されている。発見者の名から多賀由温泉と呼ばれ、その後高湯温泉と改め、さらに蔵王温泉となった。1分間に約5700Lともいわれる豊富な湯量と、全国でも珍しい強酸性の硫黄泉で知られ、温泉街には多くの旅館やホテル他、3つの共同浴場と幾つかの日帰り入浴施設、さらに春から秋にかけては、川沿いに「大露天風呂」が作られることでも有名。特に皮膚病に効くことから、「子供が丈夫に育つお湯」、また、肌を白く滑らかにする効果もあるため「美肌の湯」として人気を集めている。
春の新緑、夏の避暑、秋の紅葉、また冬は樹氷鑑賞やスキー、スノーボードを楽しむ多くの観光客が訪れる。少し足を伸ばせば、蔵王坊平や蔵王お釜、エコーラインがあり、山岳ドライブコースとしても人気がある。
住所/山形県山形市蔵王温泉
TEL/023-694-9005(蔵王温泉組合事務局)

■おおみや旅館
高湯通り奥の高台にある老舗宿。創業は約1,000年以上前と言われ、現在の館主は33代目で、代々「近江屋八右衛門」を襲名。大正ロマン香るノスタルジックな館内は、全館畳敷きの優しいぬくもり。蔵王随一の湯量を誇る自家源泉を贅沢に掛け流しした風呂は5つあり、時間帯で男女入れ替え制。蔵王牛の陶板焼をはじめ、オリジナルの地酒、地元食材による和食会席が好評。

*フロントで共同浴場3ヶ所の無料入浴券を進呈
*系列宿の「蔵王国際ホテル」「四季のホテル」の入浴も無料
*冬季は露天風呂閉鎖

【泉質】
酸性・含硫黄−アルミニウム−硫酸塩・塩化物温泉(低張性酸性高温泉)
 (近江屋源泉)
 (近江屋2号源泉)
【効能】
効果効能 きりきず、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病、糖尿病、高血圧症、動脈硬化症
【泉温】
(分析時)52 ℃ (使用時)42℃ / pH値 1.6


【蔵王温泉入浴の注意点】
・泉質上、熱く感じるので必ずかけ湯をしてください。
・脂分が落ちやすいのであまりゴシゴシこすらない。
・温泉が目に入ると大変痛みます。
・飲泉は出来ません。
・酸性が強いので貴金属が黒く腐食します。アクセサリーは必ず外してください。
・衣類に温泉が付着すると傷みます。湯上がりには身体を良く拭いてください。
・泉質上、床や湯ぶちが滑りやすくなります。転倒注意。


住所/山形県山形市蔵王温泉46
TEL/ 023-694-2112
チェックイン 14:00 チェックアウト 10:00
立ち寄り入浴/10:30〜14:00 入浴料金525円 *タオル付  露天風呂あり
交通/山形自動車道・山形蔵王I.Cより西蔵王高原ラインで約30分
    山形新幹線・山形駅から車で約30分
駐車場/40台
http://www.oomiyaryokan.jp/

 ■高湯通り
土産物屋、旅館、民宿が立ち並ぶ、蔵王温泉発祥の温泉通り。道沿いには「上湯共同浴場」と「下湯共同浴場」、「どんどんびき」などがある。
毎週日曜日、朝6:00〜8:30には地元農家の新鮮野菜や果物、蔵王温泉の特産物が販売される朝市も開かれる。

■どんどんびき(見返り滝)
温泉と山水が混ざり合い、温かい川(酢川)となって、どんどんと流れる様子から名付けられた温泉街の景勝スポット。その昔、蔵王温泉に暮らす子供たちが悪いことをすると、「ここから放り投げるぞ」と言われたという。また、元来、この滝のある場所が温泉街の玄関口だったため、来客が帰り際に温泉街を再び振り返る場所ということから「見返り滝」と呼ばれていた。

■共同浴場
温泉街には3つの共同浴場(上湯、下湯、川原湯)があり、通年利用できる。PH1.3〜1.4という強酸性にも関わらず、明礬成分が含まれているため、肌がなめらかになる美人の湯とされる。強酸性のため石鹸は効かない。金属類は錆びるものもあるため、注意が必要。

TEL/023-694-9328(蔵王温泉観光協会)
営業期間/通年
営業時間/6:00〜22:00 *時間になると自動閉鎖
入浴料/大人200円 小人100円(または協賛券)*入口に料金箱を設置
駐車場/[4/1〜11/30]蔵王体育館前、霊泉広場、ガソリンスタンド東側
http://www.zao-spa.or.jp/spa/yokujyo
・上湯
旧名、大湯。蔵王温泉の中心部、酢川神社の参道入口にある。浴槽3つある共同浴場の中で最も大きい。建物裏には古く、蔵王温泉名物「稲花餅(いがもち)」の原料である米を挽くため、湯量豊富な温泉の廃湯の集まる「どんどんびき」にあったものを復元した水車のあるポケットパークがある。トイレ有。
住所/山形県山形市蔵王温泉45-1
・下湯
旅館や土産物店が並ぶ賑やかな高湯通りの中ほどに面したログハウス風の共同浴場。建物に隣接して手湯、足湯がある。トイレ有。
住所/山形県山形市蔵王温泉30-2
・川原湯
湯の香通りの奥、細い路地にある共同浴場。2012年リニューアル。温泉を引いて浴槽に流す一般的なスタイルではなく、温泉が湧く岩の裂け目に、スノコ状の岩造りの浴槽がある足元湧出泉。上湯と下湯の源泉とは異なるため、強いみょうばん臭と硫黄が香る。建物の裏側は湯だまりと呼ばれる余剰な湯の堀に囲まれ、湯の田に浮かんだような構造になっている。
住所/山形市蔵王温泉川原43-3

■酢川神社
承和年間(834〜47)に勧請されたのが始まりとされる神社。蔵王修験の高まりとともに、神仏習合し酢川温泉神社として信仰。清和天皇の御代(858〜76)に編纂された「三代実録」には873(貞観15)年、出羽国の酢川温泉神に従五位下の位を授く、とあり、格式の高い神社だったことがうかがえる。その後、薬師如来像を安置し、薬師堂と呼ばれたが、明治初頭の神仏分離令により仏式が廃され1878(明治11)年に旧社号に復した。酢川温泉は蔵王温泉の古名。毎年6月26日には例大祭が行われ、地元の子供たちによる稚行列が執り行われる。

■薬師神社
1959(昭和34)年、酢川神社の社殿の改築とともに、旧社殿を薬師神社と改称し、酢川神社に祭られていた薬師如来を安置。子育て、病気平癒、ぼけ封じの神として霊験あらたかで、安置されている鉄佛の薬師像は鎌倉時代の作といわれ、山形県三佛中のひとつとなっている。

■最上義光の力石
戦国時代の1561(永禄4)年、当時16才であった、のちの名君、第11代山形情趣、最上義光公が、父である最上義守に伴われ、蔵王温泉を訪れた際、盗賊に襲われるが首領を討ち取り最上家の家宝である名刀「笹切」を父より与えられた。「最上義光の力石」は、湯治中、家臣と力比べをしたとき、義光公が持ち上げたと言われる重量50貫(約190kg)の大石。

■上の台ゲレンデ
温泉街に一番近く、蔵王温泉スキー場発祥の地となった地として知られる。緩やかな斜面が続くゲレンデは、初心者やファミリー層にも人気。麓にはベースセンター「ジュピア」がある。
住所/山形市蔵王温泉 蔵王温泉スキー場
TEL/023-694-9417 (蔵王ベースセンター・ジュピア)
    023-694-9617(蔵王索道協会)

■盃湖(さかづきこ)
蔵王温泉バスターミナルから徒歩数分の場所にある灌漑用水用のちいさな湖。静かな湖面では夏はカヌースクール、湖面が氷結する1月上旬から3月上旬頃にかけでは、ワカサギ釣りができることで知られる。周囲には約1kmの散策路も整備され、湖面越しに望む瀧山(りゅうざん)の紅葉散策など、変化に富んだ景色が楽しめる。

■きくち食堂
バスターミナル近くにある食事処。主人が手打ちする、県産地粉を使った本格手打ち蕎麦「板そば」(特大盛 1,100円)と「冷たい肉そば」(770円)が人気。山形蔵王名物の生ラム肉のジンギスカン(1,100円〜)もある。
住所/山形県山形市蔵王温泉710
TEL/023-694-9302
営業時間/10:30〜15:00、17:30〜19:30
定休日/不定休
駐車場/無

■緑屋
蔵王高湯系をはじめ、東北各地の伝統こけしから郷愁漂う郷土玩具、民芸品、古布物、菓子類などを取り揃える土産物屋。
住所/山形県山形市蔵王温泉42
TEL/023-694-9316
営業時間/8:00〜20:00
定休日/水・木曜日
駐車場/有

■稲花餅(いがもち)
もち米とうるち米を練ったひと口サイズの餅に餡を入れ、天然の熊笹の葉に乗せた蔵王温泉名物。蔵王権現へ豊年万作を願い捧げた、笹に包んだ重ね餅や稲の穂に由来するといわれる。無添加のため賞味期限は1日。(3個×5枚入 600円/3個×10枚入 1,200円)

■湯の花
成分無調整の温泉の湯花を採取し固めて干した「湯の花団子」は、家庭でも気軽に温泉気分が楽しめる天然の入浴剤。 
※循環式のお風呂では使用不可

■樹氷橋
蔵王中央ロープウェイ温泉駅から西へ1km、蔵王温泉に源を発する酢川に架けられた長さ約190mの大橋(昭和50年完成)。山形市街地と蔵王温泉を結ぶ県道53号線の道路橋で、紅葉の名所としても知られている。

■お釜
蔵王刈田岳、熊野岳、五色岳の3峰に抱かれた円型のカルデラ湖。ダイナミックな火口壁とエメラルドグリーンの水をたたえた湖面が神秘的な雰囲気。太陽の光で様々に色を変えるため、五色沼とも呼ばれる。冬の樹氷と共に蔵王観光のシンボル。
住所/宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉倉石岳国有地内
TEL/0224-34-2725(蔵王町観光案内所)
駐車場/有 
 
 
 蔵王温泉マップおおみや版.jpg

 
posted by やまがた蔵王 湯煙紀行 at 20:37 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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